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最終戦・鈴鹿


とうとうやってきてしまいました2003年のFT最終戦は、富士スピードウェイが改修工事中なので鈴鹿サーキットの東ショートコースで行われることになりました。今回はトヨタフェスティバルの中での1Day開催だったのですが、これがまた凄い!同じコースでトヨタのF1が走ったりお祭りムード満載でした。

といっても僕は大切な最終戦を控えているので、あまり浮かれてもいられずに土曜日に練習走行開始。走行開始こそはショートコースに慣れていなかったのでなかなかタイムを伸ばすことができませんでしたが、2本目の走行時にはチームと全てを解消し、トップタイムをマーク!またもいい状態で予選を迎えることができました。



日曜日の午前中にまずは予選が20分間で行われました。ここ鈴鹿の東コースを走るのは、初4輪レースで走ったFJキングオブキングス以来。あの時は必死で気づかなかったのですがFTで走るとあっと言う間に1周を周回、その時間は51秒を切るほどです。

この時期の早朝の走行は、路面が冷え切っているのでなかなかグリップ力が上がりません。でも僕は予選のアタックを開始してコンスタントにタイムを延ばし、一人50秒台の壁を破り前半はトップタイムをマーク。でも走行が進み路面状況が良くなれば、他車もタイムを伸ばしてくると予想できたので、僕もアタックを続行。

しかし、ここで予想外の展開が!路面にオイルが撒かれていてタイムアップが見込めない状況に・・・。このとき他車に先行を許し2番手タイムに落ちていたので、最後に再度逆転を目指し一度ピットインをし、タイヤ交換をして最後のアタックへ。
しかし路面のオイルには勝てず、結局予選は2番手にて終えました。悔しい!


予選から3時間余り経った午後には早くもFTの決勝が行われました。
とうとうFTの最終戦!来年はFTには乗らないと思うので、これがFTで走るラストランです。そう考えると、ちょっと淋しかったです。

そんな感傷的になっている間にもスタート進行が進み、フォーメーションラップが開始。無事全車グリッドにつき、グリーンフラッグが振られスタート!
今回もばっちりスタートが決まって、ストレートでトップの選手に並び、1コーナーにはトップで東ショートコースは抜きどころがないので、スタートで前に出るのは勝つためには必要条件。まずはひとつクリア。次に、20周のレースでずっとスリップにつかれたままだと精神的にも厳しいレースになるので、前半で猛プッシュをし、後ろを引き離しにかかりました。

うまく後続を離せたのに中盤に差し掛かったとき、ミスからリズムが崩れてラップタイムを落としてしまい、更に他車のコースアウトでイエローフラッグが振られている区間がでたために、ミラーに映る後続車両がどんどん大きくなるのを確認。焦る気持ちを必死で抑え、気持ちを建て直して走り続けました。
後半には集中力を持ち直し、ラップタイムも元に戻すことができ、後続を再度離すことに成功。そして20周はあっと言う間に周回し、今期4度目のトップでのチェッカーを受けることができました。

今回のレースウィークでも土曜日の練習走行1本目の不調を直ぐに2本目で立て直すことができ、予選・決勝を何の心配もなく戦うことで、結果に繋げることができました。



2003年FTのシリーズを終えて。

今年1年を通して、開幕戦では2年目のFTを走ることで他の1年目の選手よりも自分にマージンがあることを本来は強みにしなくてはいけなかったのに、前半はそれが空回りをする悪循環にはまってしまいました。でも勝つためにはそれを断ち切らなければならなく、よりトレーニングに打ち込みました。トレーニングで自分の体力があがってくるのを実感すると、必然的に自信がつきメンタル面でもいい方向にすすんでいくのがわかりました。

実はそれを実感したのが、初優勝を飾る菅生の「前」の筑波戦でした。筑波は、初めてのダブルヘッダーでの試合だったので、正直体力的にも辛いレースでした。結果は6位と11位という両レースともに納得のいくような結果ではなかったのですが、このレースで走りきったことが、自分の中でこれ以降大きく成長したと感じています。
初優勝を飾った菅生は、本当に優勝までが長かったので嬉しくてしょうがなかったです。

今まで待っていてくれた皆様にも嬉しい報告をできて本当に良かったです。シーズン後半戦の5戦は言うことはありません。全てで表彰台に立てたことに満足しています。結果、今期4勝の最多勝を獲得することができました。

応援していただいた皆様にはお礼と、あとひとつ報告があります。
トヨタのスカラシップを獲得し、来年「全日本F3選手権」にステップアップすることがシリーズ終了後の表彰式の場で正式に発表されました。このような結果になったのも、前年度から支援していただいたスポンサーの皆様、応援していただいた方々、チームの皆様のお陰と感謝しております。
本当にありがとうございました。

また来年はF3で1から戦わなければいけないので初心に戻り、更なる努力をしていきますので変わらぬ応援をお願いいたします。まだ所属チームは決まっておりませんので、決まり次第ここの場で報告をさせていただきます。

本当に1年間、ありがとうございました。


2003年11月23日
池田大祐

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