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第9戦・鈴鹿


今期2度目の開催となった鈴鹿サーキットでのFT第9戦。

僕は木曜日、午後のマシン搬入にあわせてサーキットに入った。その日は特に走行はなく、搬入後はマシンのチェックと明日から始まる走行に備えて早めにホテルに戻り、予選前日の金曜日から練習走行が開始された。

今回はF-nipponやF-Dreamと併催レースであるため、FTの走行枠があまりない。コースの状況などを把握し、的確にマシン状況をメカニックに伝え、そのときそのときに合わせたセッティングを限られた時間内で出さなくてはいけない。そんな忙しい金曜日の走行から、僕らはマシンを完璧に仕上げることができいい状態で土曜日の予選を迎えることができた。今回もマシンなどに不安要素がなく余裕をもってレースウィークをすごせることは、とても大切だと感じた。

土曜日は9時30分より30分間の計測時間で予選が開始。
僕らは、周りのマシンの状況を冷静に見つめ、集中力を高めるために最後までピットレーンに残り、監督のGOの合図を静かに待った。

ついに監督から合図がでて、スタート。
前半のアタックからそこそこのタイムは出せたが、あと少しでトップには届かず折り返し時刻が過ぎた。僕は一度ピットに戻り、右のフロント・リアタイヤを交換しマシンに微調整を加えて、コースへ再び。アウトラップはコース状況を再度チェックして、集中力を再び高めてコントロールラインを通過、アタックを開始した。もう、このころからは集中しすぎて余り覚えていません。ただタイムはでたという手ごたえはあったが、まだまだ他の選手たちもタイムを伸ばしてくるだろうと更にアタックを続けた。

残り時間を考えると、これが最後のアタックになるだろうとホームストレートに戻りアタックを開始しようとすると、メカニックから「PIT IN」のサインが出ている。あれ?もう終わり?もしかして逆転不可能なタイムを誰かがだしたの??などヤキモキしながらわけが分からずピットに戻ると、皆の顔が嬉しそう・・・ゆくゆくモニターを見ると、一番上に#14が!!ポールゲット!嬉しい!!

4輪初めてのポールポジションを獲得!今まではあと少しで逃し、悔しい思いをしてたのでホントに嬉しいPPです。おまけにFTでのコースレコードも樹立!明日のグリッドからの眺めが楽しみです。



昨日は嬉しいPPを獲得し、待っていた決勝時間が来ました。
一番前でのスタートは少し緊張しましたが、今回はF-nipponやF-dreamが最終戦だということで、多くの方がグリッドまで応援に来てくれました、ありがとうございました。また、ここ鈴鹿ではPPインタビューがあったので結構忙しかったです。

そんな忙しいスタート進行が過ぎ、フォーメーションラップへ。
バックミラーを見ながら走行すると中盤以降がなかなか来なかったので、ややゆっくりな速度でしたがかえって自分の集中力を高めることができグリッドに。

そして、スタート。
鈴鹿のストレートは下り坂になっているので難しい、ややホイルスピンが多めでしたがストレート上でポジションキープを確認し、落ち着いて1コーナーに。なかなか後続が離れずに周回は過ぎ、後続とのマージンがでてきたかなっと思っていたころにオイル旗が!コースアウトしたマシンがコースに戻った際、砂利を大量に持ち込んでしまったのです。僕は落ち着いて走行。スピンしないようにマシンをコントロールし、マージンがなくなった後ろとの間隔を確認しながら走行しました。

落ち着いて走ることができたので、その後スピンやリタイヤするマシンが続出しましたが僕は一度もトップを譲ることなく、チェッカーを一番に受けることができました。

今週は本当に金曜日からマシンの調子がよく、そのお陰で落ち着いてレースをすることができたので、もてぎに続き連勝を果たすことができました。今回の結果でチャンピオン争いには加わることなく最終戦を迎えますが、優勝数がトップタイでランキングも単独3位に浮上することができたので、残りの1戦は自分のレースをするだけだと思っています。来年、ステップアップするためにも、残りの1戦を必ず勝って速さを見せます。

ぜひ、応援を宜しくお願いします。


2003年11月7日
池田大祐

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